お役立ち情報・コラム
ホームページのリニューアルとは、コンテンツを増やしたり新たなデザインを追加したりすることで、もともとのホームページを一新させる取り組みです。本記事では、ホームページのリニューアルの進め方を紹介します。ホームページをリニューアルすれば、企業イメージの向上やセキュリティ対策につながります。
ホームページは一度制作して完了ではありません。自社で取り扱うサービスや商品の変化、トレンドのデザインの変化などさまざまな理由によって、ホームページのリニューアルが求められます。
本記事では、ホームページのリニューアルについての概要やメリット・デメリット、進め方について解説します。
【この記事を読んで分かること】
- ホームページリニューアルの進め方
- ホームページリニューアルのメリット・デメリット
- ホームページリニューアルの注意点
ホームページのリニューアルとは?
ホームページのリニューアルとはコンテンツを増加させたり、新たなデザインを追加したりして、もともとのホームページを一新させることです。
ホームページを公開すると、年月の経過とともに次のような課題が生まれます。
- 情報が増加したことで整理ができなくなっている
- デザインが古くなっている
このような課題に対して有効なのがホームページのリニューアルです。具体的には次のようなケースがリニューアル例として挙げられます。
- デザインの大幅な変更
- 機能の追加
- コンテンツの再構築
- セキュリティの強化
- モバイル対応
リニューアルの進め方と具体的な手順
一般的に、ホームページのリニューアルの進め方は次のような手順です。
- 事前の準備
- リニューアルについて告知
- SEOに及ぶ影響
- 効果測定
手順に沿って、するべきことを解説します。
事前の準備
ホームページのリニューアルに取り組む際は事前の準備が必要です。事前準備として以下が挙げられます。
- ホームページが抱えている課題の明確化
- 改善したい点の抽出
- コンセプトの設定
- 競合の分析
自社のホームページがどのような課題を抱えているのかを明確にして、改善したい点、残すべき点を明らかにしましょう。またコンセプトの設定も欠かせません。誰に、何を伝えるのかという点を明確にし、コンセプトを定めていきます。
事前の準備は自社のホームページについてだけでなく、競合の分析も欠かせません。競合となるサイトをピックアップして、自社の立ち位置を明確にしていきましょう。
リニューアルについて告知
ホームページをリニューアルする際は告知が欠かせません。リニューアルの告知手段は大きく次の方法です。
- SNS・メールマガジン:自社のSNSやメールマガジンで告知する
- ホームページ:ホームページのニュース情報や新着情報欄に記載する
- プレスリリース:プレスリリースで告知すればメディアに取り上げてもらえることもある
ホームページのリニューアルを幅広い層に告知することで、自社のターゲットへのアプローチも可能です。また、リニューアルについて告知していないと、既存ユーザーが知らないサイトと誤認してしまうかもしれません。
SEOに及ぶ影響
ホームページをリニューアルした場合、SEOへの影響をチェックしましょう。サイトリニューアルによって検索順位が上がることもあれば、悪影響が及ぶ可能性もあります。例えば、次のような原因でSEOに悪影響が及ぶ可能性があります。
- 1ページ当たりの画像が増えたことで表示スピードが低下した
- コンテンツを大幅に削減したことでページ全体のSEO評価が低下した
そのため、リニューアルによってアクセス数や検索順位が下がっていないかを確認しましょう。
効果測定
ホームページをリニューアルしたらどれだけの効果が現れているのか、効果測定をしましょう。従来と比較してアクセス数が増加しているか、問い合わせがどう変化しているかなどを分析します。
また効果測定によって状況を分析できたら、改善を繰り返すこともポイントです。コンテンツを追加していくなどの改善を講じましょう。
ホームページのリニューアルにおけるメリット・デメリット
ホームページのリニューアルに取り掛かることには、メリット・デメリットの両方の面がありますここではホームページのリニューアルにおけるメリット、デメリットを解説します。
ホームページをリニューアルするメリット
ホームページをリニューアルするメリットは次の通りです。
- 企業イメージを向上させられる
- SSL化によってセキュリティ対策が強化される
- SEOを強化できる
- スマートフォンに対応できる
それぞれのメリットについて解説します。
企業イメージを向上させられる
ホームページをリニューアルすることで従来のデザインが一新されます。以前よりも見やすいデザインにリニューアルできれば、ユーザーが抱く企業へのイメージを向上させられるでしょう。例えば、ホームページに掲載されているコンテンツが整理されていないと、ユーザーは求めている情報をすぐに見つけられず不満に感じる可能性があります。一方、コンテンツを整理すればユーザーは求めている情報を収集しやすくなるため、イメージアップにつながります。
SSL化によるセキュリティ対策を講じられる
ホームページをリニューアルする際にSSL化を行えば、セキュリティ対策を講じられます。SSL化とは、インターネット上のやり取りが暗号化されて送受信される仕組みです。古いホームページの場合、SSL化されておらずセキュリティに課題を抱えている可能性があります。SSL化していない場合、脆弱なセキュリティが課題になるだけではありません。SSL化されていないホームページはGoogleによる評価低下の原因とされています。そのため、ホームページをリニューアルしてSSL化につなげましょう。
SEOを強化できる
ホームページをリニューアルする際にSEOを行えば、より上位表示を狙えるページになります。検索エンジンは定期的にアルゴリズムを更新しています。そのため、過去に施したSEOの効果が薄くなっている場合もあるでしょう。そこでホームページのリニューアルによって最新のSEOトレンドに適した構造にすれば、検索順位の上昇も期待できます。
またリニューアルに伴いページごとのキーワードの見直しを行えば、よりターゲットに合ったSEOができます。例えば、ターゲットの事業に関わるトレンドのキーワードを選定することで、検索エンジンからの流入増加が期待できるでしょう。
スマートフォンに対応できる
もともとのホームページがスマートフォンに対応していないようであれば、ホームページのリニューアルに当たり、スマートフォンでの表示に対応できるようにすると良いでしょう。スマートフォンに対応できていない場合、ユーザーの商品購入や資料請求につながりにくい傾向にあります。一方、スマートフォン対応することでユーザーの離脱率を低下させ、商品購入や資料請求につなげることが可能です。
スマートフォン対応のホームページにすれば、Googleのモバイルファーストインデックスに対応することもできます。従来はパソコンサイトの内容をベースに、コンテンツの質を評価していたのに対して、スマートフォンサイトを評価のベースにするというのがモバイルファーストインデックスです。そのため、ホームページがスマートフォン対応していないと、SEOに悪影響が及んでしまいます。
ホームページのリニューアルに伴うデメリット
一方、ホームページのリニューアルはメリットだけではありません。次のようなデメリットにもつながる恐れがあります。
- 費用・手間がかかる
- 検索順位低下などの改悪につながりかねない
費用・手間がかかる
ホームページのリニューアルをするには一定の費用と手間が必要です。例えばリニューアルに当たり、専門業者に次のような業務を委託するケースがあります。
- 市場調査
- 競合サイト分析
- サイトマップ設計
- 企画
- SEO
- デザイン
- コンテンツ作成
- コーディング
専門業者に委託する業務が増えれば増えるほど、費用はかさんでいってしまいます。また専門業者に完全依存してしまっては、リニューアルの十分な効果が得にくいため、自社の従業員も打ち合わせなどへの参加が必要です。その作業に時間を割くことは、一定の手間になるでしょう。
検索順位低下などの改悪につながりかねない
ホームページをリニューアルした場合、検索順位が高くなるだけではありません。反対に検索順位低下などの改悪につながる恐れもあります。リニューアルによってホームページの中身やリンクの構造が変化したことで、検索エンジンが見直しを図り、検索順位が一時的に低下する可能性があるでしょう。
またユーザーが求めている情報が抜けている場合や、問い合わせフォームへの導線が分かりにくい場合など、ユーザーの使い勝手が悪いリニューアルも、検索順位低下の原因につながります。
ホームページのリニューアルにおける注意点
ホームページリニューアルを成功につなげるために、次のような注意点を押さえておきましょう。
- リニューアルの目的を明確にしておく
- 制作会社に一任しない
- 重要なページのURLは変更しない
リニューアルの目的を明確にしておく
ホームページのリニューアルに取り組む際は、なぜリニューアルするのか目的を明確にすることが大切です。一般的にホームページをリニューアルする理由はデザインを一新することのみではなく、もともと抱えていた課題を解決することです。そのため、ホームページが抱えている課題を洗い出して、リニューアルに取り掛かりましょう。漠然とデザインが古くなったからといってリニューアルを進めても、期待した成果が得られない可能性があります。
制作会社に一任しない
企業によっては、ホームページのリニューアルを専門業者である制作会社に依頼することもあります。制作会社であれば的確な知識に基づいてリニューアルを進めてくれるでしょう。しかし、制作会社に一任しないことも大切です。自社が取り扱っている商品やサービスについて、制作会社は深い知識を持っていません。そのため、制作会社に一任してしまっては、本来自社が届けたい情報が抜けてしまう恐れがあるでしょう。
さらに、制作会社にしか更新や編集ができない状態では、少しの修正でも外注費用がかかってしまいます。
重要なページのURLは変更しない
ホームページをリニューアルする際は、重要なページのURL変更を避けましょう。ページのURLが変わると、ページ単位の評価が低下する恐れがあります。また従来のホームページのURLが周知されている場合、URLが変わってしまうと、以前のURLを見て訪れたユーザーの離脱につながりかねません。
リニューアルについてのよくある疑問・質問
ホームページをリニューアルするに当たってよくある疑問、質問を3つ紹介します。
- ホームページをリニューアルするタイミングは?
- ホームページのリニューアルには要件定義が必要ですか?
- リニューアル完了までにどれくらいの期間を要しますか?
ホームページをリニューアルするタイミングは?
ホームページをリニューアルするタイミングは、以前のホームページの完成から3~5年程度を経過したタイミングとされています。しかし、次のような傾向が現れたタイミングであれば、リニューアルを検討してみましょう。
- サイトのデザインが古くなった
- アクセス数が低下している
- サイトの構造が複雑になっている
- 自社のサービスが一新された など
ホームページのリニューアルには要件定義が必要ですか?
ホームページのリニューアルには要件定義が必要不可欠です。要件定義とは、リニューアルの課題や目的、ターゲットなどの方向性を定めることです。要件定義が曖昧だと作業に関わる関係者の認識がズレてしまい、リニューアルの成果が得られない可能性があります。
リニューアル完了までにどれくらいの期間を要しますか?
ホームページのリニューアルにかかる期間は、一般的に半年程度とされています。しかしページ数が少ない小規模なサイトであれば、2カ月~3カ月程度で完了する可能性もあるでしょう。そのため、自社のサイトがどれくらいの期間を要するのかを、制作会社に相談するのがおすすめです。
ホームページをリニューアルさせて企業イメージを向上させよう
ホームページのリニューアルとは、デザインの大幅な変更や機能の追加、コンテンツの再構築などに取り組むことを指します。ホームページリニューアルの進め方は制作会社に依頼するのが一般的なものの、一任してしまうと満足のいく結果が得られません。そのため、自社の従業員も計画に参加してホームページのリニューアルに取り組みましょう。ホームページのリニューアルに取り組めば、企業イメージ向上やSEO強化などにつながります。
WebLINKsであればホームページ制作に精通した従業員が、企業に適したホームページ制作会社を提案します。制作会社選びで迷っている方はぜひご相談ください。
この記事を書いた人
ウェブリンクスの中の人。主にコンテンツ周りの運営を担当しています。またお客様のご要望に対して、おすすめの制作会社を探すことも得意。 Web業界でのキャリアは長いため、そのノウハウをお伝えしていきたいと思っています。 【経歴】 Webコンサルタント歴:具体的に19年 Web戦略をプロデュースした企業数:950件超 ■得意ジャンル・業種: ・SEOを重要視したWebサイトの設計・企画・プロデュース ・業務効率化を含む、Webシステムの実装とWebサイト戦略 ・売上規模3億の企業様の売上を10億に伸ばすためのWeb戦略 ・求人数を倍増させるためのWeb総合戦略設計(Web、動画、SNSなどを含めた総合提案) ・業界を問わず、Webを活用してビジネスを成長させたい企業様の支援全般