お役立ち情報・コラム
サイトリニューアルの目的はデザインを一新させる、表示スピードを改善する、新しい技術を導入するなどの目的が挙げられます。サイトリニューアルは手法を誤るとSEOに悪影響を及ぼし、検索結果の低下につながりかねません。サイトリニューアルによるSEOへの影響を抑えるのであれば、専門の制作会社に依頼しましょう。
コーポレートサイトや求人サイトなどを運営している企業は多いでしょう。いずれのサイトも開設したまま放置していると、情報が古くなる、デザインが古くなるといったリスクにつながります。情報やデザインを更新せずにいると顧客の信頼低下につながりかねないため、必要に応じてサイトのリニューアルを行いましょう。ただし、サイトリニューアルの際は、SEOに与える影響を理解し、適切な対策を講じる必要があります。
本記事ではサイトリニューアルを行う際、SEO上注意すべき点などを解説します。
【この記事を読んで分かること】
- サイトリニューアルの目的
- サイトのリニューアルがSEOに及ぼす影響
- サイトリニューアルで検索順位が下がった場合の対応
サイトリニューアルの9つの目的
サイトをリニューアルする目的として主に以下が挙げられます。
- デザインを一新させるため
- SEOを向上させるため
- スマートフォン対応などのユーザビリティを高めるため
- 人事やロゴの変更が発生したため
- メンテナンス・運用の負担を軽減するため
- 表示スピードを改善するため
- ターゲットを拡大するため
- 法令を遵守するため
- 新しい技術を導入する
それぞれの目標について解説します。
デザインを一新させるため
サイトリニューアルの目的の一つが、デザインを一新させるためです。サイト開設から一定期間が経過していると、デザインがトレンドと乖離していってしまいます。競合サイトのデザインがトレンドを反映している場合、競争に負けてしまう可能性があります。サイトのデザインが理由でブランド力が低下すると、売上低下につながりかねません。
SEOを向上させるため
SEO向上のためにもサイトリニューアルは有効です。事業を取り巻く環境やニーズは日々変化しています。変化に応じて適切な情報を提供することは、SEO向上につながります。
スマートフォン対応などのユーザビリティを高めるため
企業によっては、サイトがスマートフォンでの閲覧に適していないケースがあるでしょう。スマートフォンに対応していない場合、ユーザビリティが低下し、ユーザーの離脱率が上昇します。一方、スマートフォンに対応したサイトにリニューアルすれば、モバイル端末からでもユーザーが操作しやすく、離脱率を軽減可能です。
人事やロゴの変更が発生したため
自社の人事情報やロゴに変更が発生した場合、サイトのリニューアルが必要です。人事情報やロゴが変更になったにもかかわらず放置していると、顧客からの信頼低下につながりかねません。またサイトに掲載している情報と実態が異なる場合、思わぬトラブルにつながる場合もあるため、注意が必要です。
メンテナンス・運用の負担を軽減するため
サイトリニューアルはメンテナンス、運用の負担を軽減することにもつながります。例えば古いサイトをそのままにしていると、用いている技術も古いため、更新作業に時間を要します。サイトリニューアルによって最新の技術を導入すれば、メンテナンスや運用にかかる負担を軽減可能です。
表示スピードを改善するため
画像や動画などのデータ量が多い、画像サイズが適切でないといった場合、サイトの表示スピードが低下してしまいます。サイトの表示スピードは、顧客の満足度に関わります。サイトの表示スピードが低下すると、顧客満足度が低下しかねません。そのためサイトリニューアルによって表示スピードを改善し、顧客満足度を向上させてサイトからの離脱を防止しましょう。
ターゲットを拡大するため
自社のターゲットを拡大するためにもサイトリニューアルは有効です。ターゲット拡大のためにサイトをリニューアルする際には、現状の顧客を分析し、自社が求めるターゲットを明確にし、それぞれに適したコンテンツの提供やデザインの導入につなげましょう。
法令を遵守するため
個人情報保護やプライバシーなどの法令に遵守するためにサイトをリニューアルすることがあります。法令に遵守していない状態を放置している場合、法的なリスクにつながりかねません。
新しい技術を導入する
サイトリニューアルを実施する目的の一つが、新たな技術の導入です。ホームページについての技術は常に進化しています。サイトリニューアルによって新しい技術を導入し、これまでになかったコンテンツを提供することで、ユーザーに新たな価値を提供できます。その結果、顧客の満足度向上も期待できるでしょう。
サイトのリニューアルがSEOに及ぼす影響について
サイトのリニューアルは、SEOに好影響を及ぼすというメリットがあります。しかし、サイトリニューアルによって検索順位が従来よりも下回ってしまう恐れもあるでしょう。例えば次のような理由でSEOに悪影響が及ぶ可能性があります。
- SEOの評価対象であるテキストが大量に削除された
- 内部リンクが減少した
- リダイレクト設定に不備があった
- ページの画像数を増やしたことで表示スピードが低下した
なおサイトのリニューアル時は構造やデザインが変化するため、一時的であるものの、検索順位が低下する恐れがあります。
サイトリニューアル時にSEO上注意すべき点
サイトリニューアル時にSEO上で注意すべき点は、次の通りです。
- 内部リンクなどの構造
- リダイレクト設定
- 表示速度低下やコンテンツ量の減少
内部リンクなどの構造
サイトリニューアル時にSEO上で対策すべき点として、内部リンクや表示デバイスごとの最適化など、構造上の課題が挙げられます。内部リンクは、重要なページがどこであるのかを検索エンジンに伝える上で重要な役割を担っています。それにもかかわらず内部リンクを不用意に削除してしまうと、SEOに悪影響が及びかねません。また表示デバイスごとに最適化が図れていない場合、SEOに悪影響が及ぶ可能性があります。
リダイレクト設定
URLを伴うサイトリニューアルをする場合、リダイレクト設定に注意が必要です。リダイレクト設定をしていないと、以前のサイトへの評価を引き継げないため、検索の際に上位表示されない場合があります。
表示速度低下やコンテンツ量の減少
サイトの視認性を高めるために画像を大量に掲載すると、表示速度が低下する場合があります。またリニューアルに伴いコンテンツ量を減少させることも、検索エンジンからの評価の低下につながります。その結果、リニューアルにしたにもかかわらず、検索順位が下がる恐れがあるでしょう。
SEOの観点からみるサイトリニューアルのメリット・デメリット
SEOの観点からみてサイトリニューアルすることのメリットとして、検索結果の上位化が期待できます。例えばリニューアルによって次のような変化がもたらされることで、検索結果の上位化につながります。
- 無駄なコンテンツを削除して表示速度を向上させる
- デザイン変更によってユーザビリティを高める
- 適切な内部リンクによって構造化させて検索エンジンからの評価を高める
一方、先述の通りサイトリニューアルによって、一時的に検索結果の表示位置が低下することもあるでしょう。検索結果で上位表示されない期間が続くと、ユーザーからのアクセスが減少して売上に影響を及ぼす可能性もあるため、早急な対策が必要です。
サイトリニューアルでSEO効果が下がってしまった場合の対策
サイトリニューアルによってSEO効果が下がってしまった場合、次のようなツールを使って原因を追及しましょう。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
Googleアナリティクスであれば、サイトのどこに問題があるのかを課題を見つけ出すことが可能です。一方、Googleサーチコンソールの場合、ユーザーが流入しなくなった検索クエリが何であるのかを判断できます。両者を使い、状況に応じて次のような対策を講じましょう。
- リダイレクト設定を行う
- 内部施策を見直す
- 検索エンジンからのクロールに対応する
- 削除したコンテンツを見直す
ここからは、それぞれの対策について解説します。
リダイレクト設定を行う
サイトリニューアル時にURLを変更している場合、リダイレクト設定によって検索エンジンへ新ページについて知らせましょう。リダイレクト設定を行うことで、リニューアル前のSEO評価をそのまま引き継ぐことが可能です。リダイレクト設定は404エラー、301リダイレクトの2種類があります。このうち、一般的に301リダイレクトがSEOとして推奨されています。301リダイレクトを設定することで、ユーザーが旧サイトを訪れたとしても、リニューアル後のサイトに遷移可能です。
内部施策を見直す
サイトリニューアルによってSEO効果が下がってしまっている場合は、内部施策を見直しましょう。見直したほうが良い主な項目は次の通りです。
項目 | ポイント |
titleタグ | ターゲットキーワードの有無に左右されるため、適切な文字数やキーワードを追加する |
ディレクトリ構造 | 第一階層から順にピラミッドのように階層が広がっている |
hタグ | ユーザーが検索するキーワードを含んだhタグを設置する |
表示速度 | PageSpeedInsightsを用いてページ単体のスピードをチェックする |
リニューアルによってtitleタグなどの設定が崩れてしまうと、検索エンジンからの評価が下がってしまうため、ユーザーのニーズを把握して適切に設定することが大切です。
検索エンジンからのクロールに対応する
サイトが検索エンジンの結果として表示されるのは、検索エンジンがクロールするためです。一般的にサイトリニューアル中は、テスト環境のページが検索結果に反映されるのを防ぐため、クロールに対応しないように設定します。サイトリニューアル完了後も設定変更をそのままにしていることで、クロールに対応していないこともあります。リニューアル後は検索エンジンのクロールに対応できるように設定し直しましょう。
削除したコンテンツを見直す
サイトリニューアルに当たってコンテンツを削除した場合、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。例えば視覚的に訴えようとテキストを大幅に削除して、代わりに画像や動画を盛り込んだ場合、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。
ページのテキストが極端に少ないと検索エンジンからの評価が低下するため、次のような観点からコンテンツを見直して追加を検討しましょう。
- ユーザー視点:ユーザーが求める情報を盛り込めているか
- SEO視点:ユーザーの課題を解決できるか
サイトリニューアルは専門制作会社への依頼もおすすめ
サイトリニューアルは自社で対応するケースと、専門の制作会社に依頼するケースの大きく2つに分けられます。自社に専門知識を持つ社員がいない、またはリニューアルに十分な工数を確保できない場合は、専門制作会社への依頼がおすすめです。
専門の制作会社に依頼する場合、次のような観点から依頼先を選びましょう。
- 過去の実績を確認する
- 見積り・納期が自社の希望に沿っているかを確認する
- 直接に打ち合わせが可能かを確認する
上記のような点を意識していても、サイトリニューアルに適した業者選びが難航する可能性があるでしょう。業者選びの際は、複数の制作会社に相談の上、比較検討をすることをおすすめします。
なおWebLINKsでは、サイト制作に精通したスタッフが、その企業に適した制作会社を提案しています。サービス利用に当たって費用は不要であるため、無料でパートナー探しが可能です。
【まとめ】
SEOに配慮してサイトリニューアルをしよう
サイトリニューアルを実施する理由は、デザインを一新させるため、スマートフォン対応などのユーザビリティを高めるため、表示スピードを改善するためなどさまざまです。
サイトをリニューアルすると、SEO向上も期待できるものの、方法によってはSEOに悪影響が及ぶ可能性があります。例えばコンテンツを大幅に削除する、内部リンクを減少させるといった方法は検索順位を下げかねません。SEOに悪影響が及んでしまった場合、リダイレクト設定をする、内部施策を見直す、検索エンジンからのクロールに対応するといった対策を講じましょう。
SEOへの悪影響を抑えてサイトをリニューアルさせるのであれば、専門の制作会社への依頼がおすすめです。しかし、制作会社はいくつもあるため、選択が困難なケースもあるでしょう。WebLINKsでは、個々の企業にぴったりな制作会社を提案しています。サイトリニューアルの依頼先をお探しなら、ぜひ制作会社の一括見積りも可能なWebLINKsにご相談ください。
この記事を書いた人
ウェブリンクスの中の人。主にコンテンツ周りの運営を担当しています。またお客様のご要望に対して、おすすめの制作会社を探すことも得意。 Web業界でのキャリアは長いため、そのノウハウをお伝えしていきたいと思っています。 【経歴】 Webコンサルタント歴:具体的に19年 Web戦略をプロデュースした企業数:950件超 ■得意ジャンル・業種: ・SEOを重要視したWebサイトの設計・企画・プロデュース ・業務効率化を含む、Webシステムの実装とWebサイト戦略 ・売上規模3億の企業様の売上を10億に伸ばすためのWeb戦略 ・求人数を倍増させるためのWeb総合戦略設計(Web、動画、SNSなどを含めた総合提案) ・業界を問わず、Webを活用してビジネスを成長させたい企業様の支援全般